今回は、「こども教育基礎演習」という授業で私が担当した「女性の体と健康」を紹介します。
この授業は、こども教育学科に入学した新入生が全員受講する科目で、大学での授業の受け方なども、細かく指導していきます。私が担当したテーマは、現代は様々な場面で女性が活躍することが多くなってきており、自分らしく生きられる世の中になりつつあります。そんな中で、自立した女性を目指すという観点から、自分のからだをよく知る必要があると思います。これは、将来自分の子どもを産み育てる立場となるためにも、必要なことです。
授業では3つのトピックスをお話ししましたが、今回はその中からとくに性感染症についてお話しします。性感染症（STI）は、性行為またはその類似行為で感染する疾患で、性病とも言います。STIの中でも、「クラミジア感染症」は10代の若者に最も多い感染症です。
＜STIの種類＞

クラミジアにかかると、HIV感染症にかかりやすくなると言われていますが、治療で治る病気です。
また、性感染症を放置すると、将来妊娠しにくくなることが分かっています。




＜性感染症をほうっておくとどうなるの？＞


STIの症状の特徴では、感染しても症状が軽くかかったことに気づかずに、パートナーを感染させてしまうこともあります。また、比較的簡単に治療できるものから、
なかなか治りにくいもの、現在のところ根本的な治療法が確立されていないものまであります。つまり、感染しないように予防することが大切なのです。現時点で有効な予防法は、コンドームの着用です。STIについてパートナーとお互いによく理解し、コンドームを正しく使用することが予防につながります。