2022年11月25日
手作り楽器
保育士養成の授業の中でも、一番厳しく出欠を問われるのが保育実習指導という授業です。心構えや手続きはもちろんのこと、保健のこと、安全のこと、実習日誌の書きかたや、実際に絵本の読み聞かせや製作などをやってみてから指導案を書いたり、実習前の盛りだくさんな授業です。保育士養成課程担当の教員たちがオムニバスで担当します。
今日は音楽教員の私が担当しました。製作として手作り楽器を創ります。ポテトチップスの筒型の空き容器(○ップ○ターや○リング○スなどという商品名のものです)の一方の穴に、好きな色の布ガムテープを半分の幅に割いたものを放射状に貼り付け、ミニ太鼓の皮にします。太鼓が出来たら見栄えをよくするために、側面に思い思いのイラストを描いた紙を巻き付けて完成。
バチも作ります。スーパーボールにドリルで穴を開け(前の深夜に眠い目をこすりながら、担当教員が自宅で穴あけします:笑)、使い捨ての竹製の箸(コンビニの○―ソンで配布しているタイプのもの)を突き刺して完成。本当は、お湯で柔らかくして成形する、プラスチック粘土を丸めて作ると良いのですが、コロナ禍のいま、みんなでお湯の中に浸したプラスチック粘土を取り出してクルクルお団子を作り・・・というのはあまり良くないかもと思い、スーパーボールを代用しました。
太鼓の側面のイラストにそれぞれの学生さんたちの個性が見えます。また、作る過程で、ガムテープの幅を半分ではなく3分の1ぐらいにして貼り付けることで、張りをよくできるのではないかと試行錯誤したり、何色かのガムテープを貼ることで、皮の部分をカラフルにしようとしたりと、工夫を凝らす姿も見られました。
作り終えたら、《おおきなたいこ》《たいこのおけいこ》の歌に合わせ、良いと思うタイミングでみんなで太鼓をたたきました。でも歌に拘らずに、この太鼓を使った遊びを考えてくることが本日の課題で、次回はその遊びの指導案を作成予定です。太鼓をたたくのは楽しいですが、保育所保育指針の「幼児期の終わりまでに育って欲しい」とされる「10の姿」などの視点で考えた遊びを思いついてくるでしょうか、楽しみです。
古庵晶子
Posted by 京都ノートルダム女子大学こども教育学科
at 13:55
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