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2021年05月10日

せんせいのたまごセミナー~「病児の発達と支援」について

健康・保健体育群

 今回は、「病児の発達と支援」を紹介します。
 この授業は、府立医大との連携プログラムで、「小児医療ボランィア養成講座」という位置づけです。府立医大の小児医療センターに入院している子どもたちに、それぞれの発達に合わせた遊びを提供したり、院内学級で勉強している子どもたちの分からないところを個別に指導したり話し相手になったりして、病気と闘っている子どもたちに勇気と希望を与えることが最終目的です。

 この講座には、基礎講座と実践講座があり、基礎講座を受講すると単位を取得することができ、実践講座に進むことができます。
 それでは、基礎講座を説明します。
 まず、子どもの病気を理解する授業から始まります。また、病気の子どものこころを理解する授業もあります。
講義風景


 続いて、子どもたちに遊びを提供するための授業があります。内容は、まず、年齢に合わせた子どもの身体と心の発達を学びます。次に、「読み聞かせ」のために絵本の選び方を学びます。そして、グループに分かれて絵本を選んで読み聞かせの発表会をします。次の時間は、子どもたちに提供するための手遊びや、ペープサート、紙芝居などのやり方を学んだ後で、グループで選んだ絵本を題材として、ペープサートを作成しお話のシーンを選んで発表するところまでをやります。
 次は、桃陽総合支援学校に出向いて、慢性の病気で近くの病院に入院している子どもたちの学んでいる様子を見学したり、校長先生の講話を聴いたりします。
 ボランティアについては、京都YMCAから講師の先生が来られて、実際の状況を映像を交えてお話しされます。また、府立医大で小児科の先生と小児医療センターの看護師長さんから、入院している子どもたちの現状と、求められるボランティアの役割のお話があります。最後に、グリーフと言って、身近な人が急に状態が悪くなったり亡くなったりしたときの、心の持ち方のお話があります。これが、「病児の発達と支援」の内容のすべてです。
是非、一緒に小児医療ボランティアを学びましょう!



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Posted by 京都ノートルダム女子大学こども教育学科  at 19:58 │せんせいのたまごセミナー