2020年11月09日
せんせいのたまごセミナー~乳児の養護について
こども教育学科ブログ<せんせいのたまご>
今回は、セミナー形式で「乳児の養護について」というお話をします。
養護とは、小児が健全な成長・発育をするために必要な環境を与え保護することをいい、保護としつけ(教育)の二面を含みます。
生まれたての赤ちゃんを観察すると、まず、首がぐらぐらしています。これを「首がすわっていない」と言います。また、頭の前の方を押すとぷかぷかしている部分があります。これを「大泉門」と言います。赤ちゃんの頭の骨は、元々数枚の骨が集まってできています。これは、出産のときに重なって頭を小さくすることで、お母さんの負担を少なくしています。
出産後には、1年半ぐらいかけてゆっくりと元に戻って固まります。
それから、赤ちゃんには生きていくために色々な反射が備わっていて、「原始反射」と言います。人間の赤ちゃんは、生まれてすぐに自分でお乳を飲みに行くことはできません。こんな動物は、人間だけです。だから、人間は親が食べ物を与えて育てなければなりません。赤ちゃんは、指を口の中に入れると吸います。これを「吸引反射」と言って、生きるためにお乳を吸うように反射が備わっています。また、手のひらに何かが触れると握ります。これを「把握反射」と言って、何かにしがみついて身を守ろうとします。こういった反射は1年までに消失します。
次に、抱っことミルクの飲ませ方について説明します。
赤ちゃんは首がすわる4~5か月までは、首に注意して抱っこします。そのため、まず両手で首を持ち上げることから始めます。ミルクを飲ませる時も、温度に注意しながら、赤ちゃんの目を見つめながら飲ませることが大切です。ミルクを飲ませた後は、必ずゲップをさせることが必要です。その理由は、、赤ちゃんは大人と違って空気とミルクを一緒に飲んでしまうからです。

赤ちゃんの養護は、おむつを替えたり、お風呂に入れたりと内容が豊富で、様々な理由を考えながら、一つずつこなしていくようにすると、赤ちゃんをよりよく理解できると思います。
是非、オープンキャンパスで、一緒に学びましょう。
引用文献)
テオドール・ヘルブルッケ他:赤ちゃんの発達
その生涯の最初の365日 同朋舎(1979)
担当 萩原暢子
今回は、セミナー形式で「乳児の養護について」というお話をします。
養護とは、小児が健全な成長・発育をするために必要な環境を与え保護することをいい、保護としつけ(教育)の二面を含みます。
生まれたての赤ちゃんを観察すると、まず、首がぐらぐらしています。これを「首がすわっていない」と言います。また、頭の前の方を押すとぷかぷかしている部分があります。これを「大泉門」と言います。赤ちゃんの頭の骨は、元々数枚の骨が集まってできています。これは、出産のときに重なって頭を小さくすることで、お母さんの負担を少なくしています。
出産後には、1年半ぐらいかけてゆっくりと元に戻って固まります。

それから、赤ちゃんには生きていくために色々な反射が備わっていて、「原始反射」と言います。人間の赤ちゃんは、生まれてすぐに自分でお乳を飲みに行くことはできません。こんな動物は、人間だけです。だから、人間は親が食べ物を与えて育てなければなりません。赤ちゃんは、指を口の中に入れると吸います。これを「吸引反射」と言って、生きるためにお乳を吸うように反射が備わっています。また、手のひらに何かが触れると握ります。これを「把握反射」と言って、何かにしがみついて身を守ろうとします。こういった反射は1年までに消失します。
次に、抱っことミルクの飲ませ方について説明します。
赤ちゃんは首がすわる4~5か月までは、首に注意して抱っこします。そのため、まず両手で首を持ち上げることから始めます。ミルクを飲ませる時も、温度に注意しながら、赤ちゃんの目を見つめながら飲ませることが大切です。ミルクを飲ませた後は、必ずゲップをさせることが必要です。その理由は、、赤ちゃんは大人と違って空気とミルクを一緒に飲んでしまうからです。

赤ちゃんの養護は、おむつを替えたり、お風呂に入れたりと内容が豊富で、様々な理由を考えながら、一つずつこなしていくようにすると、赤ちゃんをよりよく理解できると思います。
是非、オープンキャンパスで、一緒に学びましょう。
引用文献)
テオドール・ヘルブルッケ他:赤ちゃんの発達
その生涯の最初の365日 同朋舎(1979)
Posted by 京都ノートルダム女子大学こども教育学科
at 15:41
│せんせいのたまごセミナー